スウェディッシュ・デスメタル BOOK

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こいつはスゴイ!

元の英語版は2006年に発行されていた、80's~90'sオールドスクール・スウェーデフィッシュ・デスメタル勃興期の記録が綴られたタイトル通りの名著が全日本語訳されて刊行!

何でも原版の著者Daniel Ekeroth氏はその昔DISKONTO~DELLAMORTEというDISコアグループを経てUSURPRES〜IRON LAMBとスウェーデイッシュ・デスメタル・リバイバル・グループ〜Metal Punkグループでの活動歴もある方だとか!

ワタクシも当時英語版をウン千円だして買った一人なのですが本書はオリジナル版に比べ少しだけサイズが小さいながら分厚くなった仕上がり!

何といってもこの本の面白いところはテーマであるスウェーディッシュ・デスメタルの起源を単にヘヴィーメタルの枠内のみでなく、80's スウェーディッシュ初期RAW PUNKとも絡めて考察している点でこの時点でワタクシたちPUNK世界の人間もこの本の世界に自然と引き込まれていっちゃうんですね!

で読み続けていけばそりゃもう面白いのなんのって例えばBATHORYの出現が当時リアルタイムでにいかに受け止められていたか、とかMORBID ANGELやNAPALM DEATH、CARCASS等のインパクトのもとMERCILESSやNIHILISTが実際どんな状況で活動し皆を熱狂させていったかとかそれにちなんでGROTESQUEやENTOMBED、GRAVE、TIAMATがどう出現したかとかその他膨大なグループの情報が同じく大量の写真やアートワーク、フライヤーと共に紹介され解説されていく様は圧巻!

当時スウェーデンではANTI CIMEXがMORBID ANGELの前座やったりNO SECURITYがデスメタル・グループと対バンしたり皆様ご存じBLACK UNIFORMSのCliff氏がBATHORYとつながりがあったりANTI CIMEXのJonsson氏がMARDUKメンバーとMOMENT MANIACSを結成したりDISCHANGEがNUCLEAR BLASTからアルバムを出したりとハードコアパンクとデス~ブラックメタルが密接な関係にあった・あることは事実でだからこそ本書はデスメタル・ファンのみならず北欧ハードコア〜D-BEATファンも読めば絶対ハマって新発見を得られること間違いなし!な一冊となっております!

以下インフォメーションより!

OSDMリバイバルに大きな影響を与え、英仏独伊波等各国語版が出版されているデスメタル界の古典的ベストセラーの、日本語訳がついに登場!歴史的証人Daniel Ekerothによる詳細な記録と貴重な写真やフライヤー、ファンジンを大量に掲載。

90年代にリアルタイムで英語で欧米デスメタルを紹介してきた『No Deception 'zine』の拓殖大学英米語学科藤本淳史教授による読みやすい翻訳。はるまげ堂、Butcher ABC関根氏のコメントも。

第1章:死者の夜明け
パンク・コネクション:パンクとのつながり

第2章:スウェディッシュ・メタルの残虐化
心に深い傷を負ったスウェーデン
Bathoryの永遠の業火へ
ObscurityとMefisto―アンダーグラウンド・シーンの始まり
ウェディッシュ・スラッシュメタル

第3章:スウェディッシュ・デスメタルの誕生
Merciless
Morbid、 Nihilist、初期ストックホルム・シーン
GraveとGrotesque―スウェーデン国内における初期デスメタル

第4章:スウェディッシュ・デスメタル・シーンの発展
バイスリーギャン―“クソったれ集団” 
スウェーデン国内に波及したムーヴメント
ストックホルム・シーンの制圧
スラッシュメタルの最期
ブラッド、ファイヤー……デス!
シーンの立役者達―概要

第5章:アンダーグラウンド・シーンの台頭 
『The Awakening』(Mercilessのファースト・アルバム)におけるエピソード
『Left Hand Path』(Entombedのファースト・アルバム)におけるエピソード
『Mean』(Filthy Christiansのファースト・アルバム)におけるエピソード
『Dark Recollections』(Carnageのファースト・アルバム)におけるエピソード
『Sumerian Cry』(Tiamatのファースト・アルバム)におけるエピソード
『Time Shall Tell』(Therionのファースト・アルバム)におけるエピソード
『For the Security』(Carbonizedのファースト・アルバム)におけるエピソード
『Incantation』(Grotesqueのファースト・ミニアルバム)におけるエピソード
ストックホルムにおけるデモテープのブーム
スウェーデン国内におけるデモテープのブーム
シングルス・オヴ・デス―死のシングル盤

第6章:スウェディッシュ・デスメタルの統治時代
EntombedとEarache
DismemberとNuclear Blast
TherionとDeaf
Century Mediaの攻勢
Doloresとユーテボリ・バンド群
暗黒の烙印の徴しの下に―アンダー・ザ・サイン・オヴ・ザ・ブラック・マーク
At the GatesとPeaceville
Active―スラッシュからデスメタルまで
Century Mediaの攻勢は続く
主導権を握るNuclear Blast
House of Kicks
Entombedとその他のバンド

第7章:デスメタルの暴発
ユーテボリ地域
ゴシックタウン・ボロース
デスメタル中心地フィンスポング
ミョールビーで起こった奇妙な出来事
エシルストゥーナ・シーン
アーヴェスタとバリスラーゲン・シーン
ウップサーラ流血地獄
飽和状態のストックホルム・シーン
北部・南部地方

第8章:初期デスメタル・シーンの終焉―ブラックメタルの侵攻
ブラックメタルの誕生と発展
スウェーデンの夜空を貫く閃光―ブレイズ・イン・ザ・スウェディッシュ・スカイ
No Fashion
Dissection
Marduk
Abruptum
ブラックメタルからの脱出

第9章:死者は生き続ける……
グラインド
デスン・ロール(=デスメタルとロックの融合)
ユーテボリ・サウンド
レトロ・スラッシュ(懐古主義的スラッシュ)
エクストリーム・デスメタル
レトロ・デス

スウェディッシュ・デスメタル・バンド一覧
スウェディッシュ・デスメタル・ファンジン一覧
初期スウェディッシュ・デスメタル・シーンの中心人物
日本語版『スウェディッシュ・デスメタル』に寄せて 関根成年


わぉ、2006年秋にオリジナル版『スウェディッシュ・デスメタル』の原稿を書き終えてから、沢山のことが起こったなぁ。この本がアメリカ、ポーランド、ドイツ、フランス、イタリア各国語で出版されるほど、大反響をもたらすなんて当初は想像もできなかった。でも俺はいつも日本語で出版されることを夢にみていたんだ。どうしてかって? だって、日本っていうのは世界一クールな場所だからな!

俺が最初に日本の音楽に出会ったのは、1984年に学校のカフェテリアでFlower Travellin’ Bandの『Satori』を聴いたときだった。その作品は俺の生涯でベスト5に入るアルバムになった。翌年に、ライブエイドに出演したLoudnessのパフォーマンスを目の当たりにしてから、Anthem、Sigh、Necrophile、G.I.S.M.、Gauze、Death Side、Church of Miseryなど数多くの素晴らしいバンドにもはまっていったんだ。

でも俺が初めて日本を訪れたのは約10年前。正直圧倒されたね。日本食、カルチャー、飲み屋、それにレコード店は最高なんだ! その時に、関根成年と知り合いになって、日本語版を出そうかっていう話になったんだ。そして、彼がパブリブの濱崎誉史朗と翻訳者の藤本淳史に話をつけてくれた。彼らのおかげで日本語版がもう夢の話ではなくなった。俺は楽しみながら本書を書いたから、君も気に入ってくれると嬉しい!

(ダニエル・エーケロート)


著者プロフィール

ダニエル・エーケロート (著/文)
デスメタルのミュージシャンでエクプロイテーション映画を扱った『Violent Italy』と『Swedish Exploitation Cinema』の著者。今までデスメタル・バンドのInsision、ハードコア・バンドのDellamorteやDiscontoでべースを担当。近年ではデスメタル・バンドのUsurpress、ロックンロール/バンク・バンドのIron Lamb、ブラックメタル・バンドのTyrantや再結成した80年代の伝説的ブラックメタル・バンド、Third Stormに参加している。

藤本淳史 (フジモト アツシ)(翻訳)
中学一年生の時ロックに目覚め、その後メタルとパンク/ハードコアの洗礼を受ける。高校時代に世界中のテープ・トレーダーやアーティストとテープ・トレーディングをし始めたことがきっかけで、90年初期にファンジンを発行。いまだにロック、特にメタルとパンク/ハードコアは人生の糧。音楽がきっかけで英語に目覚め、現在は拓殖大学外国語学部英米語学科教授。
販売価格 3,520円(税込)
型番 パブリブ